“たらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
垂繩25.0%
垂纜25.0%
多羅斯25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも垂繩たらしから手を放さずにどうにかついて行く。とうとう六町たらずの海を泳ぎ渡って岸にあがった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
なわ垂繩たらしをつけた十尺ばかりの角材を海におろし、両端りょうたんをマレー人に支えさせておいてモニカを水に入れた。垂繩たらしにつかまらせると、四人のマレー人が前衛ぜんえい後衛こうえいになって、岸をめがけて泳ぎだした。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
船頭の左太夫は、荷打ちをさせ、垣根の破れ口を固めさせ、思いつくかぎりの手をつくしたが、間もなくはりまで海水がついたので、流れ船にする覚悟をきめ、ほばしら伐倒きりたおして垂纜たらしを流した。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
また姓の日下くさかに、玖沙訶くさかと謂ひ、名の帶の字に多羅斯たらしといふ。かくの如き類は、本に隨ひて改めず。大抵記す所は、天地の開闢よりして、小治田をはりだの御世ふ。
右のくだり八島士奴美やしまじぬみの神より下、遠津山岬たらしの神より前、十七世とをまりななよの神といふ。