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下積
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したづみ
ふりがな文庫
“
下積
(
したづみ
)” の例文
実は俺も生れてから四十五年、ここへ坐っ
居
(
と
)
ったが、イヨイヨこの
家
(
うち
)
へ居ると四十六の年が取れん位、借金の
下積
(
したづみ
)
になっとる。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
仏蘭西
(
フランス
)
などに在つては何かの機会で世に
著
(
あらは
)
れた詩人の
下積
(
したづみ
)
に成つて、
老
(
おい
)
も若きも多数の作家は
全
(
まつた
)
く
泛
(
うか
)
ぶ瀬を失ひ、勢ひヌエの様に諦めを附けて
独
(
ひとり
)
を楽しむ外は無いのである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
あの暗灰色の
菱形
(
ひしがた
)
の
魚
(
うお
)
を、三角形に積んで、
下積
(
したづみ
)
になったのは、軒下の石に
藍
(
あい
)
を流して、上の方は、浜の砂をざらざらとそのままだから、海の底のピラミッドを影で
覗
(
のぞ
)
く
鮮
(
あたらし
)
さがある。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
干菓子の方は
下積
(
したづみ
)
に残って居りまする。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ことに世の中の
下積
(
したづみ
)
になった
温柔
(
おとな
)
しい人間が、思いがけない幸運に出会ったり、お
上
(
かみ
)
から御
褒美
(
ほうび
)
を戴いたりする場面にぶつかると彼は、人に気付かれるのを恐れるかのように
老巡査
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
時
(
とき
)
に、
其
(
そ
)
の
一名
(
いちめい
)
、
弘法
(
こうぼふ
)
の
湯
(
ゆ
)
の
露呈
(
あらは
)
なことは、
白膏
(
はくこう
)
の
群像
(
ぐんざう
)
とまでは
行
(
い
)
かないが、
順禮
(
じゆんれい
)
、
道者
(
だうじや
)
、
村
(
むら
)
の
娘
(
むすめ
)
、
嬰兒
(
あかんぼ
)
を
抱
(
だ
)
いた
乳
(
ちゝ
)
も
浮
(
う
)
く……
在
(
ざい
)
の
女房
(
にようばう
)
も
入交
(
いれまじ
)
りで、
下積
(
したづみ
)
の
西洋畫
(
せいやうぐわ
)
を
川
(
かは
)
で
洗濯
(
せんたく
)
する
風情
(
ふぜい
)
がある。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
積
常用漢字
小4
部首:⽲
16画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕