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三菱
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みつびし
ふりがな文庫
“
三菱
(
みつびし
)” の例文
これも、友達である
三菱
(
みつびし
)
の
荘田
(
しょうだ
)
氏の令嬢である宮田夫人が、
牛込余丁町
(
うしごめよちょうまち
)
の邸の隣地に、朱絃舎の門標を出させる家を造ってくれた。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その時分に比すれば
大名小路
(
だいみょうこうじ
)
の跡なる
丸
(
まる
)
の
内
(
うち
)
の
三菱
(
みつびし
)
ヶ
原
(
はら
)
も今は大方
赤煉瓦
(
あかれんが
)
の会社になってしまったが、それでもまだ処々に閑地を残している。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
淡谷
庄二郎
(
しょうじろう
)
さんは、ひとりの
書生
(
しょせい
)
をつれて、自動車で、
丸
(
まる
)
ノ
内
(
うち
)
の
三菱
(
みつびし
)
銀行の金庫から、ふろしきにつつんだ、小さいはこを取り出して、おうちへ帰りました。
塔上の奇術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
吾人は
貞淑
(
ていしゅく
)
なる夫人のために
満腔
(
まんこう
)
の同情を
表
(
ひょう
)
すると共に、賢明なる
三菱
(
みつびし
)
当事者のために夫人の
便宜
(
べんぎ
)
を考慮するに
吝
(
やぶさ
)
かならざらんことを切望するものなり。……
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一昨年法科を出て、
三菱
(
みつびし
)
へ入ってから、今まで相当な給料を
貰
(
もら
)
っている。その上、
郷国
(
くに
)
にある財産からの収入を合わすれば、月額五百円近い収入を持っている。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
「……
三菱
(
みつびし
)
ドックにお
諏訪
(
すわ
)
の月見、花はカルルス桜に菊人形、夜は丸山、寺もないのに大徳寺……」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
三菱
(
みつびし
)
へ学徒動員で通勤している二人の中学生の
甥
(
おい
)
も、妙に黙り込んで
陰鬱
(
いんうつ
)
な顔つきであった。
壊滅の序曲
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
ちっと気を大きくして
山気
(
やまき
)
を出せ、山気を出せ、あんなけちけちした男に心中立て——それもさこっちばかりでお相手なしの心中立てするよりか、こら、お豊、
三井
(
みつい
)
か
三菱
(
みつびし
)
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
三井
(
みつい
)
と
三菱
(
みつびし
)
を除けば日本ではまあ
彼所
(
あすこ
)
位なもんですから、使用人になったからといって、別に私の体面に関わる事もありませんし、それに仕事をする区域も広いようですから
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
高麗橋
(
こうらいばし
)
筋にある
三菱
(
みつびし
)
系の某会社に勤めていた関係から、辰雄が蒔岡家へ養子に来た当座は、まだ独身で始終遊びに来、鶴子の妹達とも
馴染
(
なじ
)
んでいたものであったが、その後結婚し
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
しかしまた時として向こう
河岸
(
がし
)
にもやっている荷物船から
三菱
(
みつびし
)
の倉庫へ荷上げをしている人足の機械的に動くのを見たり、船頭の女房が
艫
(
とも
)
で菜の葉を刻んだり洗ったりするのを見たり
丸善と三越
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
丸
(
まる
)
の
内
(
うち
)
三菱
(
みつびし
)
が原で、大きな煉瓦の建物を前に、
草原
(
くさはら
)
に足投げ出して、
悠々
(
ゆうゆう
)
と握飯食った時、彼は実際好い気もちであった。彼は好んで田舎を東京にひけらかした。
何時
(
いつ
)
も着のみ着のまゝで東京に出た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
不思議と彼女に好い親類のあることがその後だんだんわかって来たのであったが、小夜子はそれを鼻にかけることもなかった。
三菱
(
みつびし
)
の理事とか、古河銅山の古参とか、または大阪の大きな工場主とか。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
山本喜誉司
(
やまもときよし
)
これも中学以来の友だちなり。同時に又
姻戚
(
いんせき
)
の
一人
(
ひとり
)
なり。東京の農科大学を
出
(
いで
)
、今は
北京
(
ペキン
)
の
三菱
(
みつびし
)
に在り。重大ならざる恋愛上のセンテイメンタリスト。
学校友だち
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「そう/\。一寸御紹介して置きますわ。この方、法学士の渥美信一郎さん。
三菱
(
みつびし
)
へ出ていらっしゃる。それから、茲にいらっしゃる方は、——そう右の端から順番に起立していたゞくのですね、さあ小山さん!」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
と三輪さんは
三菱
(
みつびし
)
も
三井
(
みつい
)
も差別がない。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
秦豊吉
(
はたとよきち
)
これも高等学校以来の友だちなり。
松本幸四郎
(
まつもとかうしらう
)
の
甥
(
をひ
)
。東京の法科大学を
出
(
いで
)
、今はベルリンの
三菱
(
みつびし
)
に在り、善良なる都会的才人。あらゆる僕の友人中、最も女に
惚
(
ほ
)
れられるが如し。
学校友だち
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この話の主人公は
忍野半三郎
(
おしのはんざぶろう
)
と言う男である。
生憎
(
あいにく
)
大した男ではない。
北京
(
ペキン
)
の
三菱
(
みつびし
)
に勤めている三十前後の会社員である。半三郎は商科大学を卒業した
後
(
のち
)
、
二月目
(
ふたつきめ
)
に北京へ来ることになった。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
三菱
(
みつびし
)
会社員忍野半三郎は
脳溢血
(
のういっけつ
)
のために
頓死
(
とんし
)
したのである。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
菱
漢検準1級
部首:⾋
11画
“三菱”で始まる語句
三菱公司