“秦豊吉”の読み方と例文
読み方割合
はたとよきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上滝嵬かうたきたかし これは、小学以来の友だちなり。くわいはタカシと訓ず。細君の名は秋菜あきな秦豊吉はたとよきち、この夫婦を南画的夫婦と言ふ。東京の医科大学を出、今は厦門アモイなんとか病院に在り。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それから又或人々は——レムブラントやバルザツクのうちに彼等の西洋を見出してゐる人々も勿論多いことであらう。現に秦豊吉はたとよきち氏などはロココ時代の芸術に秦氏の西洋を見出してゐる。
秦豊吉はたとよきち これも高等学校以来の友だちなり。松本幸四郎まつもとかうしらうをひ。東京の法科大学をいで、今はベルリンの三菱みつびしに在り、善良なる都会的才人。あらゆる僕の友人中、最も女にれられるが如し。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)