“秦皮”の読み方と例文
読み方割合
とねりこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、ほそ長い秦皮とねりこの枝が二つに割れていた、そして彼の足がそこに横になって眠っていた人の真しろい手を踏んでいたのだった。
約束 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
(彼は眼は悪くないのであるが、いつ頃からか折々伊達だてに色眼鏡を掛ける癖が附いていた)あの秦皮とねりこのステッキをいた姿がぬっと現れた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それは秦皮とねりこの木であったが、それと向き合って一本の栗の木が立っていた。皮がはがれたために弱っていて、繃帯ほうたいとして亜鉛の板が打ち付けてあった。