“忍野半三郎”の読み方と例文
読み方割合
おしのはんざぶろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしマネエジャア、同僚、山井博士、牟多口氏等むだぐちしらの人びとはいまだに忍野半三郎おしのはんざぶろうの馬の脚になったことを信じていない。のみならず常子の馬の脚を見たのも幻覚げんかくに陥ったことと信じている。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この話の主人公は忍野半三郎おしのはんざぶろうと言う男である。生憎あいにく大した男ではない。北京ペキン三菱みつびしに勤めている三十前後の会社員である。半三郎は商科大学を卒業したのち二月目ふたつきめに北京へ来ることになった。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)