“ほんや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
書肆30.8%
本屋30.8%
眞矢15.4%
書林3.8%
書屋3.8%
書店3.8%
書物屋3.8%
本矢3.8%
真矢3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石町こくちょう蔦屋つたやという書肆ほんやでございまする。おやしきの若旦那さまには、たびたび、御用命をいただいては、よく……」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして、彼が一代に作った田産と、豊田郡とよたぐんの一丘をぼくして建てた柵、本屋ほんやしき、物倉ものぐら外曲輪そとぐるわなどの宏大な住居は、親類中の羨望の的であった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眞矢ほんやが一本、彌太郎の玩具にされて居たとわかると、平次は八五郎を母屋に走らせて、床の間に立てかけてあつた、弓を一と張取寄せて見ました。
中々なか/\うまいね……エーわたくし書林ほんやから使つかひまゐりましたが、先生にこれは誠に少々せう/\でございますが差上さしあげてれろと、主人に斯様かうまうされまして、使つかひまかでました。
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
伊太利いたりー著作家ちよさくかいたつて流行りうかうの人があつて、其処そこ書林ほんやから、本をあつらへまするに、今度こんど何々なに/\さくをねがひますとたのみにきまする時に、小僧こぞう遣物つかひものを持つてくんです。
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ウーム……自分で読んでも、これはなかなか面白い、一つ、江戸へ帰る日があったら、これを版木にかけて、書屋ほんやから出してやろうかな。——売れるぞこいつは。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紐育ニユーヨーク書店ほんやでふだん宗教物ばかり出版してゐる店が、欧羅巴ヨーロツパのいろんな国から、その代表的作家の代表的作物さくぶつを選んで何々叢書といつたやうな小説集を出版しようともくろんだものだ。
反訳ほんやくして書物屋ほんやへ売ったり雑誌へ投書したりしている。劣等生だから売口は悪いけれども他日あの男が心の礼を
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「何んだこれは、本矢ほんやの半分しかないが」
後で調べてみると、鷹の羽をいだ箆深のぶか真矢ほんやで、白磨き二寸あまりの矢尻には、松前の人々が使うという「トリカブト」の毒が塗ってあったということです。