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にひやく
弦月丸は
萬山の
崩るゝが
如き
響と
共に
左舷に
傾斜いた。
途端に
起る
大叫喚。
二百の
船員が
狂へる
甲板へ、
數百の
乘客が
一時に
黒雲の
如く
飛出したのである。
緯度は
一度進むごとに
攝氏の
約一度づゝ
温度が
下りますが、
高山ではおよそ
百五十めーとるから
二百めーとる
登るたびに
攝氏の
一度ぐらゐ、
温度が
低くなり、
登れば
登るほど
寒さを
加へます。
百や
二百の
目腐れ
金はお
前にもあげるよ。
金鍔は
二錢で
四個あつた。
四海波靜にして
俥の
上の
花見のつもり。いや
何うも
話にならぬ。が
此の
意氣を
以てして
少々工面のいゝ
連中、
誰か
自動車……
圓タクでも
可い。