“とびお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飛下42.9%
飛起19.0%
飛降19.0%
跳下9.5%
跳起4.8%
飛落4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飴細工の狸みた様で、取廻しの処へ銀拵ぎんごしらえの銅金どうがねの刀をし白地の手拭で向鉢巻むこうはちまきをして飛下とびおりると、ズーンと地響きがする、腕なぞは松のの様で腹を立ったから力は満ちて居る
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『しまつたツ。』と一聲いつせいわたくしも、日出雄少年ひでをせうねんも、水兵すいへい稻妻いなづまも、一度いちどにドツとまへほう打倒うちたをれて、運轉臺うんてんだいから眞逆まつさかさまおとされた武村兵曹たけむらへいそうが『南無三なむさん大變たいへん!。』とさけんで飛起とびおきたときは、無殘むざん
めいりこんでいて「伊藤が愛がないのでさびしくてしかたがない。高いがけの上からでも飛降とびおりて死んでしまいたい」といっていたが、感情がこうじてこんな事になったのか
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
かどのとまりに、ちょんと乗って、むぐむぐ柿を頬張っていた、あの、おおきな猿が、土間へ跳下とびおりて、貴下あんたと一所に、頭を土へ附けたのには、つい、おろおろと涙が出たえ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
窓が明るくなると、私は反射的に跳起とびおきた。おどろくことはなかった。鳴海が傍でぐうぐうと睡っていたし、家は彼の宅であった。追跡者も、遂に私の身柄を取押えることができなかったのである。
大脳手術 (新字新仮名) / 海野十三(著)
からりと鳴って、響くとひとしく、金色こんじきはた、一具宙を飛落とびおつ。一同吃驚きっきょうす。社殿の片扉かたとびらさっひらく。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)