“飛降”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびお80.0%
とびおり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梯子はしご段を飛降とびおり、玄関の戸を開け、雨に濡れた駅前の道を、ぐに構内の列車に飛込み、自分の席にどっかと坐って、サメサメと泣いたというのです。
めいりこんでいて「伊藤が愛がないのでさびしくてしかたがない。高いがけの上からでも飛降とびおりて死んでしまいたい」といっていたが、感情がこうじてこんな事になったのか
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
……黙って切ってくれて、ふふふんと笑うと、それまでこらえていたらしい乗客が一斉いっときわっ吹出ふきだしたじゃありませんか。次の停車場へ着くが早いか、真暗三宝まっくらさんぼうです。飛降とびおり同然。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)