“はねお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
跳起54.3%
刎起31.4%
蹶起8.6%
撥起2.9%
跂起2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小使こづかひのニキタはあひかはらず、雜具がらくたつかうへころがつてゐたのであるが、院長ゐんちやうはひつてたのに吃驚びつくりして跳起はねおきた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と言って刎起はねおきました。自分が踏台となるべき義務を忘れて寝込んでしまった怠慢を、さすがに慚愧ざんきに堪えないものと見えて、その周章あわて方は尋常ではありませんでした。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「お村殿には御用人何某と人目を忍ばれさふらふ」とあざむきければ、短慮無謀の平素ひごろを、酒に弥暴いやあらく、怒気烈火のごとく心頭に発して、岸破がば蹶起はねおき、枕刀まくらがたな押取おつとりて、一文字に馳出はせい
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今日も船繕いに疲れて、り木の実などを食べて、例の通り焚火の端に打倒れて一寝入りいたしますると、何者にや枕元に立って揺り起すものがあります。文治はがばと撥起はねお
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
言下ごんか勿焉こつえんと消えしやいばの光は、早くも宮が乱鬢らんびんかすめてあらはれぬ。啊呀あなやと貫一のさけぶ時、いしくも彼は跂起はねおきざまに突来るきつさきあやふはづして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)