“けっき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹶起71.2%
血気22.0%
決起1.7%
血氣1.7%
譎詭1.7%
蹴起1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この情勢は満州民族を蹶起けっきせしめ、ついに満州より黄河流域にわたる強力な金の建国となって、北方シナに満州民族の血を注ぎ入れた。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
血気けっきはやる少年の、其の無邪気さを愛する如く、離れては居るが顔と顔、媼はめるやうにして、しよぼ/\と目をみひら
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「恐るべき怪賊、憎むべき兇漢、——我等はいたずらに警察力を頼まず、各自武器をって自警のために決起けっきすべきだ!」
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
理不盡りふじんなるいかり切先きっさきたゞ一突ひとつきにとマーキューシオー殿どの胸元むなもとをめがけていてかゝりまする、此方こなたおなじく血氣けっき勇士ゆうし、なにを小才覺ちょこざいなと立向たちむか
たまた荷葉かよう披麻ひますものあり、波浪をあろうてもっず、交替去来、応接にいとまあらず、けだし譎詭けっき変幻中へんげんちゅう清秀せいしゅう深穏しんおんたいぶ。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
ここに於てか諸君、余は奮然蹴起けっきしたのである。打倒蛸! 蛸博士を葬れ、然り、膺懲ようちょうせよ、憎むべき悪徳漢! 然り然り。故に余は日夜その方策を練ったのである。
風博士 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)