“すつぽん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
泥亀22.2%
泥龜22.2%
坭龜11.1%
海鼈11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いまの、あの婦人ふじんいて嬰兒あかんぼですが、こひか、すつぽんででもりさうでならないんですがね。」
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二十三の年増盛りで、お芳の野暮やぼつたい樣子にくらべると、お月樣とすつぽんほどの違ひ。
御存知かしらぬが、先頃ある人からこんなことを聴きました。日本橋の茅場町に錦とかいふ鰻屋があるさうで、そこの家では鰻や泥鰌どぜうのほかに泥亀すつぽんの料理も食はせるので、なか/\繁昌するといふことです。その店は入口が帳場になつてゐて、そこを通りぬけると中庭がある。
魚妖 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
騙詐かたり世渡よわた上手じやうず正直しやうぢき無気力漢いくぢなし無法むはう活溌くわつぱつ謹直きんちよく愚図ぐづ泥亀すつぽんてんとんびふちをどる、さりとは不思議ふしぎづくめのなかぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
眞個まつたくですな、いまおはなしのそのへんらしい。……わたしともだちは泥龜すつぽんのおばけどころか、紺蛇目傘こんじやのめをさした女郎ぢよらう幽靈いうれいひました。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はげてるくせに、いやに臆病おくびやうだね——なに泥龜すつぽんだつたがね、のさ/\ときしあがつてると、あめ一所いつしよに、どつとあしもとがかはになつたから、およかたちひとりでにげたつけ。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
學校の若い代用教員は、源氏物語とかの中から「おなじ目鼻ともおぼえず」といふ一句を拔き出して、お勝とほかの女の兒たちとを比べ、お勝がお月さんで他の兒たちは坭龜すつぽんだと言つて、ひどい依怙贔屓えこひきをしたとかで、校長に叱られたさうな。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
料理方れうりかた水兵すいへい大奮發だいふんぱつよしで、海鼈すつぽん卵子たまご蒸燒むしやきや、牡蠣かき鹽煑しほに