“すっぽん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スッポン
語句割合
52.6%
泥亀23.7%
泥鼈21.1%
亀如2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鰻や時にはすっぽんや、或は禁を犯して杜鵑ほととぎすなど、肺病に利くという魚鳥を捕って持ってゆくと、いつも充分の金をくれた上に、樽からじかにコップへ注いで、野田の旦那が飲ましてくれる酒だった。
特殊部落の犯罪 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
二十一二の年増盛りで、お芳の野暮やぼったい様子に比べると、お月様とすっぽんほどの違い。
記憶をよくするマジナイに、五月五日にすっぽんつめを衣類のえりの中に置けば効能があるというのもある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
田舎の者が元勲を崇拝し大臣をえらい者に思い政治上の力量も識見も元勲大臣が一番に位する者と迷信いたし候結果、新聞記者などが大臣をそしるを見て「いくら新聞屋が法螺ほら吹いたとて、大臣は親任官、新聞屋は素寒貧すかんぴん、月と泥亀すっぽんほどの違いだ」などとののしもうし候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
も一人の平三は、車力しゃりきの親方の子で『菅原伝授手習鑑すがわらでんじゅてならいかがみ』の寺子屋、武部源造たけべげんぞうの弟子ならば、こいつうろんと引っとらえと、玄蕃げんばんが眼をきそうな、ひよわげで、泥亀すっぽんに似た顔をしている。
「また、オジチャン、泥亀すっぽんをとるんだろう。だけど、坊やだってそうは出ないよ」
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
田舎の者が元勲を崇拝し、大臣をえらい者に思ひ、政治上の力量も識見も元勲大臣が一番に位する者と迷信致候結果、新聞記者などが大臣をそしるを見て「いくら新聞屋が法螺ほら吹いたとて、大臣は親任官しんにんかん、新聞屋は素寒貧すかんぴん、月と泥鼈すっぽんほどの違ひだ」などとののしり申候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
『上方役者はてんで型を知らねえ。あすこで、時姫の肩へ手をやるって法はねえ』とか『音羽おとわ屋(その頃は三代目菊五郎だったが)の三浦之介とはお月様と泥鼈すっぽんだ。第一顔の作り方一つ知らねえ』とかそれはそれはひどい悪口ばかり云っていました。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
……村方の人らしい、鳴きながらの蛙よりは、泥鼈すっぽんを抱いていそうな、しずくの垂る、雨蓑を深く着た、蓑だといって、すぐに笠とは限らない、古帽子だか手拭だか煤けですっぱりと頭を包んだから目鼻も分らず
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この四人は皆四つの国々の中で、一等利口な一等美しいお姫様でしたが、併し他の二人の美しさに比べますと、まるでお月様と亀如すっぽん程違っておりました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)