“泥龜”の読み方と例文
新字:泥亀
読み方割合
すつぽん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新聞記者などが大臣をそしるを見て「いくら新聞屋が法螺ほら吹いたとて、大臣は親任官、新聞屋は素寒貧、月と泥龜すつぽん程の違ひだ」などゝののしり申候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
はげてるくせに、いやに臆病おくびやうだね——なに泥龜すつぽんだつたがね、のさ/\ときしあがつてると、あめ一所いつしよに、どつとあしもとがかはになつたから、およかたちひとりでにげたつけ。ゆめのやうだ。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
眞個まつたくですな、いまおはなしのそのへんらしい。……わたしともだちは泥龜すつぽんのおばけどころか、紺蛇目傘こんじやのめをさした女郎ぢよらう幽靈いうれいひました。……おなじくあめで、みづだかみちだかわからなくりましてね。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)