“じこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
時刻84.6%
二黒6.4%
自國2.6%
自国2.6%
刻限1.3%
持国1.3%
自刻1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時刻じこくに、学校がっこう先生せんせいが、このはらっぱをとおることがあります。みんなはあそびながらも、なんとなく、にかかるのでありました。
こま (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分が七赤しちせきだか八白はっぱくだかまるっきり知らなければ文句はないが、自分は二黒じこくだと知っていれば、旅行や、金談はいけない、などとあると、構わない、やっつけはするが
死屍を食う男 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
いさゝかにても國家こつか支配權しはいけん完全くわんぜんおよんでらぬとるときは最早もはや國際法こくさいほふ原則げんそくなにもあつたものでい、つてもらぬかほに、先占せんせんひとてたるはたをば押倒おしたをして、自國じこく國旗こくきひるがへ
普段は左様でもないのだが何故かFは悉く自国じこくの言葉で私に話しかけてゐたのである。私は気拙かつたが否応なく同じ言葉で応じてゐたのである。
熱い風 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
今朝八時の検屍で死後八時間と云うのだから、絶命時刻も、洋橙オレンジを食べた刻限じこくとピッタリ符合している。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
四隅に護持する増長ぞうじょう持国じこく広目こうもく多聞たもんの一丈の四天王をはじめ、この間に佇立する梵天ぼんてん帝釈天たいしゃくてん密迹王みっしゃくおう金剛王こんごうおう不動明王ふどうみょうおう、地蔵尊、弁才天、吉祥天きっしょうてん、及び北面する秘仏、執金剛神しゅうこんごうじん
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
だって、こう言って来てるぜ、——こいつはいつもの手紙と筆蹟は違っているが、言うことは抜き差しのならねえ話だ。〈今夜山脇玄内は海真寺かいしんじ本堂を襲い、本尊弘法大師自刻じこくの坐像を盗み出すはず。