“がいか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凱歌93.3%
崖下1.0%
垓下1.0%
外家1.0%
愷歌1.0%
慨歌1.0%
該貨1.0%
駭訛1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椿岳の生活の理想は俗世間に凱歌がいかを挙げて豪奢ごうしゃおご、でなければ俗世間にねて愚弄ぐろうする乎、二つの路のドッチかより外なかった。
地震ぢしん場合ばあひ崖下がいか危險きけんなことはいふまでもない。横須賀停車場よこすかていしやばまへつたものは、其處そこ崖下がけした石地藏いしじぞうてるをづくであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
かような危險きけん直接ちよくせつ崖下がいかばかりでなく、崩壞ほうかいせる土砂どさながくだ地域ちいき全部ぜんぶがさうなのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それもまた主君玄徳の仁愛を証するもので、恥なき敗戦とは意義が違う。むかし項羽こううは戦うごとに勝ちながら、垓下がいかの一敗に仆るるや、高祖に亡ぼされているでしょう。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外家がいかの歴史を書いてその中にはっきりといわずとも、ただ勤王家の精神をもって源平以来の外家の歴史を書いてわれわれに遺してくれた。
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
つまりお嬢さんは私だけにわかるように、持前もちまえの親切を余分に私の方へ割りててくれたのです。だからKは別にいやな顔もせずに平気でいました。私は心のうちでひそかに彼に対する愷歌がいかを奏しました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
卓はすべて庭園に出され、まさに星夜せいやの盛宴というべき光景。そして慨歌がいかたちまちに
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
爪をすべて削りおえた後は、机上きじょう該貨がいかをポンと叩けば、爪の粉はたちまちとれること妙なり。
白銅貨の効用 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
世上むしろ此の宰相有らんや。内外駭訛がいか、人情洶々きょうきょう、若し急に斧※ふしつの誅を加えずんば、勢必ず操莽そうぼうの禍を醸成せん。臣夙夜しんしゅくやつつしみ懼れ、敢て寧処ねいしょせず。死を冒して列款れつかんし、仰いで宸聴しんちょうに達す。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)