“かちどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勝鬨75.9%
凱歌14.8%
勝閧3.7%
3.7%
勝鯨波1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中で築地から月島への勝鬨かちどきの渡し、市の小蒸汽に曳かれて威勢よく往ったり来たりは、渡し船最後の繁昌を見せていた。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
さしもの孔明も風を望んで逃げはしり、大事すでに定まったも同様だ。いちど凱歌かちどきをあげろ! 凱歌を!
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一七七二年は猟の勝閧かちどきであり、一八一五年は獲物の腐肉である。とそういうのがフイイーのいつもの文句であった。
築地川は劇場の灯火が月を見るには明るすぎる。かちどきのわたしは近年架橋の工事中で、近寄ることもできない。
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
と刹那の大衆は、何の声もなかった——とまず京極方の桟敷さじきがドッと勝鯨波かちどきを爆破させ宮津城下の町人も喊声かんせいを上げてそれに和した。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)