かちどき)” の例文
必死でそこをささえている間に、上流の防ぎが崩れて、西軍の兵が、どっとどてへ駈けあがり、信長の休息小屋を、包囲して、かちどきをあげた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
築地川は劇場の灯火が月を見るには明るすぎる。かちどきのわたしは近年架橋の工事中で、近寄ることもできない。
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)