“がけした”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
崖下95.0%
崕下5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嘗て魔界の一ときを経歴したあと、芝の白金でも、今里でも、隠逸の形を取った崖下がけしたであるとか一樹の蔭であるとかいう位置の家を選んだ。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
私は静岡県の古い道路をあるいていて、ある一つの坂の崖下がけしたに、四角な穴を掘りくぼめて、本ものの馬の頭骨を安置したのを見たことがある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
刑事は我と我目を疑って、態々崕下がけしたへおりて行き、生々しい血潮に触って見た。ベットリ指についた赤いネバネバしたものを見ても、まだ本当に思えない位であった。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「溜池の停留所の近くです。永田町の総理大臣官邸の崕下がけしたにゐます」
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)