“おとうと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
78.0%
義弟16.3%
異母弟1.6%
令弟0.8%
外弟0.8%
実弟0.8%
弟人0.8%
舎弟0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕餉ゆうげどきに帰りをわすれてあそんでいるおとうとを、父や母がおこらぬうちにとハラハラしてさがすあねのような愛が、彼女の眼にこもっていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに、義弟おとうとの菊次郎を始め、巴屋七平、江崎屋清五郎などは、滅茶滅茶におだててつかわせて、そのかすりを取ることばかり考えているんだ
今朝……四月二十七日の午前十一時頃の事、雨の音も静かなQ大医学部、大寺内科、第十一号病室のドアを静かに開いて、私の異母弟おとうと友石友次郎ともいしともじろう這入はいって来た。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
使あやしみながら彼のみたちきて、其のよしをいひ入れてうかがひ見るに、あるじの助をはじめ、令弟おとうとの十郎、二八家の子掃守かもりなど居めぐりて酒を酌みゐたる。師が詞のたがはぬをあやしとす。
「では、新野しんやにおる玄徳は、同宗どうそうえいだし、わしの外弟おとうとにもあたる者。彼を請じて、大宴の主人役とし、礼をとり行わせたらどんなものだろう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京都の西川一草亭氏は、相馬御風氏の論文を見て、こんなに始終しよつちゆう人生の事ばかり考へて居ては、さぞ肩が凝つて溜るまいと、自分の実弟おとうとかねて相馬氏と知合しりあひの津田青楓に訊いてみた。
「カワタ」の「タ」は弟人おとうとをオトト、素人しろうとをシロトという如く、皮人かわうとをカワトとつづめ、それがカワタと訛ったものか、或いは番太ばんた売女ばいた丸太まるた・ごろた(丸くごろごろする石)などの「タ」の如く
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
舎弟おとうとか、——やあ大勢で揃って来たな。明日は出陣だ。みんなして門出を祝いに来たか」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)