“おくびやうもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
臆病者83.3%
憶病者16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、作用さようにはなにもない。たいして恐怖きようふいだ臆病者おくびやうものは、こともつ自分じぶんなぐさめること出來できる。すなはたい將來しやうらいくさいしひきがへるうちつて、生活せいくわつするとこともつなぐさむることが出來できる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
申と直樣すぐさましばるぞと有けるにぞ元來ぐわんらい臆病者おくびやうもののことゆゑ林藏はがた/\ふるの根もあはず居たりしかば家主嘉右衞門はそばより是々林藏確乎しかとした御答おこたへを申上よ大事だいじな儀ぢやぞと申に林藏なにいたしましてうそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
思切おもひきつて坂道さかみちつてかゝつた、侠気をとこぎがあつたのではござらぬ、血気けつきはやつたではもとよりない、いままをしたやうではずつとさとつたやうぢやが、いやなか/\の憶病者おくびやうもの
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)