“おくびょうもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
臆病者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、広庭のざわめきが一瞬静まって一同が己の方を振向いたと知ると、今度は群集に向って煽動せんどうを始めた。太子は音に聞えた臆病者おくびょうものだぞ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
のらくらの、臆病者おくびょうものの、そうして過度の感覚の氾濫はんらんだけだ。こんな子は、これから一体、どうして生きて行ったらいいのだ。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
「決して、御前さま。幻やなんかではございません。わたくし、いくら何でも、そんな臆病者おくびょうものではございませんわ」
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)