“おうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横行38.9%
甕江11.1%
王伉5.6%
王垢5.6%
往航5.6%
王侯5.6%
王恒5.6%
王綱5.6%
皇后5.6%
蓊匌5.6%
鶯喉5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このごろは、あきすや、どろぼうが、横行おうこうするというから、むりもないが、ここをとおるものが、みんなわたしかおをつめたいつきでていく。
春さきの朝のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
甕江おうこう川田博士の令嬢に対する小波の幼き恋を描いたものであるのはその頃から誰も知っていた。
南蛮なんばん国の王孟獲もうかくが、辺境を犯して、建寧けんねい牂牁しょうか越雋えっしゅんの諸郡も、みなこれと心を合わせ、ひとり永昌郡の太守王伉おうこうだけが、忠義を守って、孤軍奮闘中ですが
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
従って、孔明の来るまで、叛賊はんぞくの中に孤立していた永昌郡の囲みも、自ら解けて、太守王伉おうこう
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
要するに、怨嗟えんさは曹操にあつまっている。喰い物のうらみは強い。曹操は、糧米総官の王垢おうこうを呼んだ。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、糧米総官の王垢おうこうが、この地方一帯の水害を見た時、茫然、当惑したのも無理はなかった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし往航おうこうならば左舷さげん彼方かなたにエトナがたか屹立きつりつしてゐるのをるべく、六七合目以上ろくしちごうめいじよう無疵むきづ圓錐形えんすいけいをしてゐるので富士ふじおもすくらゐであるが
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これより先、じつは俺は足の先をすでにかじられかかったんだ。けれどもだ、縁の先には大きな葡萄棚ぶどうだながあって、来年新芽を吹きだしたら、俺は王侯おうこうの気持になれそうだ。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
何しろ塗山とざん禹王廟うおうびょうにある石のかなえさえげると云うのですからな。現に今日のいくさでもです。わたしは一時命はないものだと思いました。李佐りさが殺される、王恒おうこうが殺される。
英雄の器 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
天下の擾乱じょうらんを鎮め、みだれ果てた王綱おうこうを正し、社稷しゃしょくを扶けて万民へ君臨さるべき資質を持っておられるのだ。——この老人の如きは、もうなんの才能も枯れている。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最長篇「神々の笑い」の中に皇后おうこうと侍女たち及び三人の貴婦人が出て来る「女王の敵」に女王及び侍女が出る「アルギメネス王」に四人のが出て来る「アラビヤ人の天幕てんと」にジプシイの女が出る
ダンセニーの脚本及短篇 (新字新仮名) / 片山広子(著)
鮒の雀焼の匂いの中を通り、橋詰の青柳を見返り、いそ/\とさしかゝる千住の大橋、蓊匌おうこうとして川気の黄いろなさみだれ月のすみだ川。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
爾して謡う声も鶯喉おうこうに珠を転すとやら東洋の詩人なら評する程だ、満堂又も割れる許りの喝采が起った、今度の喝采は全く怪美人の芸を褒めるので、主人男爵はあずからぬのだ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)