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驚怖
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おどろき
呼に
遣けるに六右衞門は何事やらんと打
驚怖直に其使ひと
倶に來て見れば
豈※らん久八が主人に
折檻請る有樣に
暫時惘れて言葉もなし五兵衞は
皺枯聲を
天色倏急に
変り
黒雲空に
覆ひければ(是雪中の常也)
夫空を見て大に
驚怖、こは
雪吹ならんいかゞはせんと
踉蹡うち、
暴風雪を
吹散事
巨濤の
岩を
越るがごとく、
飇雪を
巻騰て
白竜峯に
登がごとし。
云出しければお光は大いに
驚怖て是は/\忠兵衞樣
夫道十郎
不慮のことにて
死去致してより八ヶ年の
其間悴の脊
丈の
伸るのを
唯樂みに此世を送り人に
後指を
進めて
驚怖ながら久八の
顏をじろ/\と
打詠め居たりしが今六右衞門が
詞の
切たるを見て
恐れながら申上ますと正面へ進み出
頓て越前守殿に向ひ久八事私し二男千太郎を