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鄙
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いや
ふりがな文庫
“
鄙
(
いや
)” の例文
史に記す。道衍
晩
(
ばん
)
に道余録を著し、
頗
(
すこぶ
)
る先儒を
毀
(
そし
)
る、識者これを
鄙
(
いや
)
しむ。
其
(
そ
)
の故郷の
長州
(
ちょうしゅう
)
に至るや、同産の姉を
候
(
こう
)
す、姉
納
(
い
)
れず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
踊の
玄人
(
くろうと
)
にしろその心の
鄙
(
いや
)
しさをその巧妙な手振りでは
蔽
(
おお
)
いかくせぬものがあろう。だから、これは教養だ、人だ。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
惜しきことには、口のあたりどことなく
鄙
(
いや
)
しげなるところありて、黒水晶のごとき目の光鋭く、見つめらるる人に不快の感を起こさすが、
疵
(
きず
)
なるべし。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
(その
書
(
ふみ
)
は重く、かつ強し。その逢うときの
容貌
(
かたち
)
は弱く、
言
(
ことば
)
は
鄙
(
いや
)
し。)と言われ、パウロは無念そうに
パウロの混乱
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
コレ高人韻士ノ
鄙
(
いや
)
シム所ナリ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
王賓は史に
伝
(
でん
)
無しと雖も、おもうに道衍が詩を寄せしところの
王達善
(
おうたつぜん
)
ならんか。声を揚げて
遙語
(
ようご
)
す、
鄙
(
いや
)
しむも亦
甚
(
はなはだ
)
し。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そこで偶然に最も
鄙
(
いや
)
しい種族の家をおとずれると、
忽
(
たちま
)
ち
其家
(
そこ
)
の女に
惚
(
ほ
)
れられてしまった。
貧富幸不幸
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
粗
(
あら
)
い衣を
纏
(
まと
)
ひ
麤
(
あら
)
い
詞
(
ことば
)
を使ひ、面白くなく、
鄙
(
いや
)
しく、行詰つた、
凄
(
すさま
)
じい、これを絵画にして象徴的に現はせば
餓鬼
(
がき
)
の草子の中の生物のやうな、或は小説雑話にして空想的に現はせば
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
触った其手は暖かであった、なよやかであった。其力はやわらかであった、たしかに
鄙
(
いや
)
しく無い女の手であった。これには男は又ギョッとした。が、しかし逃げもしなかった、口もきかなかった。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
鄙
(
いや
)
しい語にセツナ何とかいうのが有る、即ちそれである。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“鄙(
田舎
)”の解説
田舎(いなか、en: Countryside, Rural area)は、都市、都会、都(みやこ)などの対義語となる概念。
本項では田舎(いなか)や田園(でんえん)、鄙(ひな)や郷(ごう、さと)と呼ばれるものについて解説する。学術や政策においては、「村落」「農村地域」「農山漁村地域」「多自然居住地域」などの表現が用いられることが多い。これらの表現は、焦点の当て方により使い分けられる。
(出典:Wikipedia)
鄙
漢検1級
部首:⾢
14画
“鄙”を含む語句
辺鄙
鄙吝
鄙劣
都鄙
鄙歌
鄙陋
鄙俗
野鄙
鄙唄
邊鄙
鄙見
鄙事
偏鄙
鄙夫
鄙人
鄙少女
鄙近
鄙辺
鄙猥
國鄙語
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