“偏鄙”の読み方と例文
読み方割合
へんぴ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このおわりの祖谷山は、美馬みま郡の土佐に接した山村で、偏鄙へんぴなためにかえって有名な土地であるが、ここまで行渡っているのを見ると、あるいは一度中間の平地にも
本社との聯絡れんらくうとくなれば、弊害の次第に激化するのも当然であるが、それが官権によって制御せられず、実際にまた偏鄙へんぴの土地であるだけに、悪いたくらみを働かすほどの誘惑もなく
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
但馬たじまに接した久美浜の入江などは、規模が総体に宮津湾口のものより大きいにもかかわらず、偏鄙へんぴで見に来る人が少ないばかりに、土地の人までが遠慮をして小天橋などと名乗っている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)