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偏鄙
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へんぴ
ふりがな文庫
“
偏鄙
(
へんぴ
)” の例文
この
終
(
おわり
)
の祖谷山は、
美馬
(
みま
)
郡の土佐に接した山村で、
偏鄙
(
へんぴ
)
なためにかえって有名な土地であるが、ここまで行渡っているのを見ると、あるいは一度中間の平地にも
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
本社との
聯絡
(
れんらく
)
が
疎
(
うと
)
くなれば、弊害の次第に激化するのも当然であるが、それが官権によって制御せられず、実際にまた
偏鄙
(
へんぴ
)
の土地であるだけに、悪いたくらみを働かすほどの誘惑もなく
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
但馬
(
たじま
)
に接した久美浜の入江などは、規模が総体に宮津湾口のものより大きいにもかかわらず、
偏鄙
(
へんぴ
)
で見に来る人が少ないばかりに、土地の人までが遠慮をして小天橋などと名乗っている。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今でこそ軽便鉄道を架ける話がないから
偏鄙
(
へんぴ
)
などというが、四隣を山川で断ち切って
纏
(
まと
)
まりよろしく、しかも
出端
(
ではな
)
の悪くない点から見れば、武家時代においてはまことに理想的の一荘園である。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
偏
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
鄙
漢検1級
部首:⾢
14画
“偏”で始まる語句
偏
偏頗
偏屈
偏僻
偏倚
偏執
偏狭
偏執狂
偏見
偏袒