選挙せんきょ)” の例文
二十分とたたないうちに、選挙せんきょはすらすらと終わった。そして、高木たかぎ代表だいひょう中条ちゅうじょう代表候補者だいひょうこうほしゃということにきまった。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
正吉しょうきちは、選挙せんきょに一ぴょうとうじてから、社会人しゃかいじんになれたという、つよ自覚じかくをもつと同時どうじに、自然しぜん観察かんさつから、また仕事しごとのうえにもだいなる自信じしんました。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
世の中のできごとはといえば、選挙せんきょ規則きそくがあらたまって、普通選挙法ふつうせんきょほうというのが生まれ、二月にその第一回の選挙がおこなわれた、二か月後のことになる。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
もちろん、諭吉ゆきちはアメリカが共和国きようわこくで、大統領だいとうりょうが四ねんごとの選挙せんきょでかわることはしっていました。が、じっさいにアメリカじんからきいて、なんともふしぎながしました。
「諸君がそうしたいなら、僕も異存いぞんはないが、しかし選挙せんきょをするのかね」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
うち晩酌ばんしゃくに飲み、村の集会で飲み、有権者だけに衆議院議員の選挙せんきょ振舞ぶるまいで飲み、どうやらすると昼日中ひるひなかおかずばあさんの小店こみせで一人で飲んで真赤まっか上機嫌じょうきげんになって、笑って無暗むやみにお辞義をしたり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これからは、だまされてはいけないし、つよくならなければならん。そして、しんに、自分じぶんたちのためになり、ちからのないものの味方みかたになる、ただしい人間にんげん選挙せんきょするのだ。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれはとうとう、きょう学校で選挙せんきょのあったことから、いっそ拝賀式はいがしきの当日は欠席けっせきして中条ちゅうじょうにかわってもらおうかと思っていることまで、のこらず母に話してしまった。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
新年拝賀式はいがしきの全校男子代表だいひょう高木たかぎ代表候補者だいひょうこうほしゃ中条ちゅうじょう。こうきまったうえは、高木たかぎ投票とうひょうしなかった者も、高木たかぎを自分たちの代表だいひょうにえらんだことになる。これが選挙せんきょのだいじなところだ。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
にんは、神社じんじゃまえへくると、境内けいだいへはいりました。あたりをると、そこの鳥居とりいにも、かきねにも、こないだの、選挙せんきょのビラが、はりつけられてあり、また、方々ほうぼうにらくがきがしてありました。
ひとをたのまず (新字新仮名) / 小川未明(著)