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逆立
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さかだち
ふりがな文庫
“
逆立
(
さかだち
)” の例文
今度は自分で
逆立
(
さかだち
)
をして写してみたり(可笑しなことには、大苦しみをして逆立で撮った写真も、出来上ってみれば普通の写真だった)
魔像
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
「いよ/\お互の身の破滅だ。
忍
(
しの
)
び
男
(
をとこ
)
でも出来たんだな……」と思ふと、男は髪の毛が
逆立
(
さかだち
)
になるやうに思つた。そして急いで
後
(
あと
)
を読み次いだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
皿の底には、空想化された一匹の爬蟲類が
逆立
(
さかだち
)
していて、頭部と
前肢
(
まえあし
)
が台になり、刺の生えた胴体がくの字なりに彎曲して、
後肢
(
あとあし
)
と尾とで皿を支えている。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「ウム。
京葉
(
きょうは
)
さん。」と年増は
膝
(
ひざ
)
を
叩
(
たた
)
いて、「あの人ならむしろダンサー以上。
逆立
(
さかだち
)
くらいやり兼ねないわ。」
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「清五郎が
逆立
(
さかだち
)
したところを、あの娘が長脇差で脇腹から肩まで刺したといふのか。そいつは曲藝だぜ、八」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
と云って三人が弓に矢を
番
(
つが
)
えると、小僧は早くも身をかわして、子供達が隠れているのと反対の森に駈け込んで、木の頂上に
逆立
(
さかだち
)
をしたり、
逆様
(
さかさま
)
にブラ下ったりして見せた。
猿小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
萠円山人
(著)
烏
(
からす
)
と
爭
(
あらそ
)
ふとも
遁
(
のが
)
るゝことは
叶
(
かな
)
はず
速
(
すみ
)
やかに白状せよと
諭
(
さと
)
されければ大膽無類の長庵も
最早
(
もはや
)
叶
(
かな
)
はじとや思ひけん見る中に
髮髯
(
かみひげ
)
逆立
(
さかだち
)
兩眼
(
りやうがん
)
に
血
(
ち
)
を
注
(
そゝ
)
ぎ
惡鬼羅刹
(
あくきらせつ
)
の如き
面
(
おもて
)
を
振上
(
ふりあ
)
げ一同の者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
東京は目の
眩
(
くら
)
む所である。
元禄
(
げんろく
)
の昔に百年の
寿
(
ことぶき
)
を保ったものは、明治の
代
(
よ
)
に三日住んだものよりも短命である。
余所
(
よそ
)
では人が
蹠
(
かかと
)
であるいている。東京では
爪先
(
つまさき
)
であるく。
逆立
(
さかだち
)
をする。横に行く。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
慶三はどうにかして二人の様子、二人の密談を窺おうと
逆立
(
さかだち
)
するまでに頸と半身を窓の外に差出したが、八月の西日が赫々とさし込む台所には水道の栓から滴る水の音が聞えるばかりである。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
或は
逆立
(
さかだち
)
し、或は
飜筋斗返
(
とんぼがえ
)
りし、
斜立
(
しゃりつ
)
したるまま静止し、又は
行歩
(
こうほ
)
し、丸太転び、
尺蠖歩
(
しゃくとりあゆ
)
み、宙釣り、
逆釣
(
さかづ
)
り、
錐揉
(
きりも
)
み、
文廻
(
ぶんまわ
)
し廻転、
逆反
(
さかぞ
)
り、
仏倒
(
ほとけだお
)
し、うしろ返り、又は跳ね上り、
飜落
(
ほんらく
)
するなぞ
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
博士の
逆立
(
さかだち
)
8・15(夕)
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
逆
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“逆”で始まる語句
逆
逆上
逆手
逆鱗
逆落
逆様
逆茂木
逆捻
逆襲
逆巻