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みがわ
ふりがな文庫
“
身代
(
みがわ
)” の例文
三毛子の
身代
(
みがわ
)
りになるのなら苦情もないが、あの苦しみを受けなくては死ぬ事が出来ないのなら、誰のためでも死にたくはない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ビール樽は、そのころから、お店の周囲をうろついてたんだわ。あいつ、百円紙幣に釣られて、あんたの
身代
(
みがわ
)
りになったのね」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さきに
身代
(
みがわ
)
りの自分の首に
引導
(
いんどう
)
を
渡
(
わた
)
して、
都田川
(
みやこだがわ
)
へ
水葬礼
(
すいそうれい
)
をおこなった
快侠僧
(
かいきょうそう
)
、なんとその
猛闘
(
もうとう
)
ぶりの
男々
(
おお
)
しさよ!
生命力
(
せいめいりょく
)
の
絶倫
(
ぜつりん
)
なことよ!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
突然、目をつりあげて、その平七が横から飛びつくと、お雪の放した有朋の靴へ、
身代
(
みがわ
)
りのように武者ぶりついた。
山県有朋の靴
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
わたしはその
夜
(
よ
)
嬉しさの余り、いつまでも独り笑いながら、同じ言葉を繰返していました。——「甚内の
身代
(
みがわ
)
りに首を打たれる。甚内の身代りに首を打たれる。………」
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
『
尊
(
みこと
)
のお
身代
(
みがわ
)
りとして
入水
(
にゅうすい
)
された
時
(
とき
)
の
姫
(
ひめ
)
のお
心持
(
こころも
)
ちはどんなであったろう……。』
祠前
(
しぜん
)
に
額
(
ぬかづ
)
いて
昔
(
むかし
)
を
偲
(
しの
)
ぶ
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
の
両眼
(
りょうがん
)
からは
熱
(
あつ
)
い
涙
(
なみだ
)
がとめどなく
流
(
なが
)
れ
落
(
お
)
ちるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
羞
(
はず
)
かしながら、お
前
(
まえ
)
がなくてはこの
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に、
誰
(
だれ
)
を
思
(
おも
)
って
生
(
い
)
きようやら、おまえ
一人
(
ひとり
)
を、
胸
(
むね
)
にひそめて
来
(
き
)
たあたし。あたしに
死
(
し
)
ねというのなら、たった
今
(
いま
)
でも、
身代
(
みがわ
)
りにもなりましょう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「そうなると、例の狐はその
身代
(
みがわ
)
りなんですね」
半七捕物帳:25 狐と僧
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そして、自身がその
身代
(
みがわ
)
りになり、
桑名
(
くわな
)
に
護送
(
ごそう
)
されるまえに、どこかへ落としてしまったとおっしゃる。だのに、居士はそれが父の
勝頼
(
かつより
)
であるとは決していいきらない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「老先生、しばらくお待ちくださいませ。……もう
一言
(
ひとこと
)
うかがいますが、
居士
(
こじ
)
が
身代
(
みがわ
)
りとなって逃がしたとおっしゃるその僧は、いったいどこへいったのでござりましょうか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“身代”の解説
身代(しんだい/みのしろ)とは、中世から近世日本にかけて用いられた用語。時代によって異なる内容で用いられた。
(出典:Wikipedia)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“身代”で始まる語句
身代金
身代限
身代半減