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誨
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をし
ふりがな文庫
“
誨
(
をし
)” の例文
「さう
有仰
(
おつしや
)
つたら、私はどうして悔悟したら
宜
(
よろし
)
いので御座いませう。荒尾さん、どうぞ助けると
思召
(
おぼしめ
)
してお
誨
(
をし
)
へなすつて下さいまし」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しかし敬が果して、茶山の
誨
(
をし
)
へた如くに、蘭軒を視ること尊属に同じく、これに内事を
諮
(
はか
)
つたかは疑はしい。少くも此の如き証跡は一も存してゐない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
〔譯〕
論語
(
ろんご
)
を
講
(
かう
)
ず、是れ
慈父
(
じふ
)
の子を教ふる
意思
(
いし
)
。
孟子
(
まうし
)
を講ず、是れ伯兄の
季
(
き
)
を
誨
(
をし
)
ふる
意思
(
いし
)
。
大學
(
だいがく
)
を講ず、
網
(
あみ
)
の
綱
(
かう
)
に在る如し。
中庸
(
ちゆうよう
)
を講ず、
雲
(
くも
)
の
岫
(
しう
)
を出づる如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
ここを以ちてその父母、その人を知らむと
欲
(
おも
)
ひて、その女に
誨
(
をし
)
へつらくは、「
赤土
(
はに
)
を床の邊に散らし、
卷子紡麻
(
へそを
)
を針に
貫
(
ぬ
)
きて、その衣の
襴
(
すそ
)
に刺せ」と
誨
(
をし
)
へき
一一
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
外へ出ると朝から曇つてた空は寒い
劇
(
はげ
)
しい
吹降
(
ふきぶり
)
に成つて居る。リユクサンブル公園の前まで歩いて馬車に乗つた。途中でヌエはユウゴオやサント・ブウブの住んで居た
家家
(
いへいへ
)
を
誨
(
をし
)
へて
呉
(
く
)
れた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
けれども、なぜ、博士は、おして其不心得を
誨
(
をし
)
へられなかつたのでせう。
芝居に出た名残星月夜
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
この一話、
操觚者流
(
さうこしやりう
)
の
寓意譚
(
ぐういたん
)
にあらず、永く西欧の史籍に載りて人の能く伝唱する所、唯これ一片の逸話に過ぎずと
雖
(
いへ
)
ども、
然
(
しか
)
も吾人に
誨
(
をし
)
ふる事甚だ深しとなす。
夫
(
そ
)
れ貧困は現世の不幸の
尤
(
もつとも
)
なる者也。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ここに天皇、小碓の命に問ひたまはく、「何ぞ汝の兄久しくまゐ出來ざる。もしいまだ
誨
(
をし
)
へずありや」と問ひたまひしかば、答へて白さく、「既にねぎつ」とまをしたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「荒尾さん、こんなに思つて私は悔悟してをるのぢやございませんか、昔の宮だと思召して
頼
(
たのみ
)
に成つて下さいまし。どうぞ、荒尾さん、どうぞ、さあ、お
誨
(
をし
)
へなすつて下さいまし」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
唯科學の公心あるをもて、預期せしところに反せし事實をも、言はで止むごときことなからむのみ。生物の最微なるを細菌とす。世界第一の細菌學者コツホはつねに其徒に
誨
(
をし
)
へていはく。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
これに因りて泣き患へしかば、先だちて行でましし八十神の命もちて
誨
(
をし
)
へたまはく、
海鹽
(
うしほ
)
を浴みて、風に當りて伏せとのりたまひき。かれ教のごとせしかば、
我
(
あ
)
が身悉に
傷
(
そこな
)
はえつ
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
始て
誨
(
をし
)
ふるが如く言放ちて荒尾の
排
(
かきの
)
け行かんとするを、彼は猶も
縋
(
すが
)
りて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
誨
漢検1級
部首:⾔
14画
“誨”を含む語句
訓誨
教誨
誨淫
教誨師
貴誨
御教誨
誨誡
譴誨