“教誨師”の読み方と例文

読み方	割合
きょうかいし	100.0%

きょうかいし

「奴（やつ）何かの役にたちたいと思ってるらしい、」と上役どもから言われていた。教誨師（きょうかいし）らも彼の宗教上の平素については善（よ）く言っていた。

レ・ミゼラブル：04 第一部　ファンテーヌ (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)

執行官と教誨師（きょうかいし）は、そこで顔を見あわせたが、さっき死刑囚に近づいた奇妙な影については、どっちも何にもいわなかった。

超人間Ｘ号 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

よほど後のことではあるが、太田は教誨師（きょうかいし）を呼んで書籍の貸与方を願い出たことがあった。

癩 (新字新仮名) ／ 島木健作(著)

“教誨師”の意味

《名詞》
教誨師（きょうかいし）

受刑者に徳性教育を行う者。
(出典:Wiktionary)

“教誨師（教誨）”の解説

教誨（きょうかい）とは、第1義には、教えさとすことをいう。同義語として教戒（きょうかい）があるが、こちらは、教え戒めることをいう。両者の違いは「誨（意：知らない者を教えさとす）」と「戒（意：いましめ。さとし）」の違いである。また、これらから転じて第2義には、受刑者に対し、徳性（道徳をわきまえた正しい品性。道徳心。道義心）の育成を目的として教育することをいう。
受刑者に対して教誨・教戒を行う者は、教誨師・教戒師（きょうかいし）という。この日本語に近似の英語としては、矯正施設付きの "chaplain（チャプレン）" であるところの "prison chaplain（プリズンチャプレン）" がある。
(出典:Wikipedia)

教	常用漢字 小２ 部首:⽁ 11画
誨	漢検1級 部首:⾔ 14画
師	常用漢字 小５ 部首:⼱ 10画