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袖屏風
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そでびょうぶ
ふりがな文庫
“
袖屏風
(
そでびょうぶ
)” の例文
まだ解けたことのない娘島田を傾けて、
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
に眼を隠しながら一心に祈る——何とぞどうぞ栄三郎さま、弥生のためにお勝ちなされてくださいますよう!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
皆
(
みん
)
な
畏
(
かし
)
こまって六字の
名号
(
みょうごう
)
を
認
(
した
)
ためた。咲子は見ちゃ
厭
(
いや
)
よと云いながら
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
をして曲りくねった字を書いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お鉄(
此奴
(
こやつ
)
あ念を入れて
名告
(
なの
)
る程の事ではなかった)は
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
で、病人を
労
(
いたわ
)
っていたのでありますが
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いずれにも尋ぬる物の体が一目には見出し難いものですから、ややもすれば消えなんとする手燭を
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
にして、また一足、また一足、怖い人穴の中へ忍び入るような足どりも
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
千浪は、慌てて、提灯の明りへ
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
をかざした。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そこで
窄
(
つぼ
)
めて、
逆上
(
のぼせ
)
るばかりの
日射
(
ひざし
)
を
除
(
よ
)
けつつ、
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
するごとく、
怪
(
あやし
)
いと見た羽目の方へ、
袱紗
(
ふくさ
)
づつみを頬にかざして、
徐
(
しずか
)
に通る褄はずれ、
末濃
(
すそご
)
に藤の咲くかと見えつつ。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
はつと
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
して、
間
(
なか
)
を
遮
(
さえぎ
)
ると
斉
(
ひと
)
しく、御簾中の姿は、すつと
背後向
(
うしろむき
)
に成つた——
丈
(
たけ
)
なす黒髪が、
緋
(
ひ
)
の
裳
(
もすそ
)
に
揺
(
ゆら
)
いだが、
幽
(
かすか
)
に、雪よりも白き
御横顔
(
おんよこがお
)
の気高さが、
振向
(
ふりむ
)
かれたと思ふと
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
いやみな色気だ、
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
で倒れやがる、片膝はみ出させた、
蹴出
(
けだ
)
しでね。「騒ぐな。」と
言句
(
もんく
)
は
凄
(
すご
)
いぜ、が、二人とも左右に
遁
(
に
)
げてね、さて、身体から
珊瑚
(
さんご
)
の
五分珠
(
ごぶだま
)
という
釵
(
かんざし
)
を借りたんだがね。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
袖
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
屏
漢検1級
部首:⼫
9画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“袖”で始まる語句
袖
袖口
袖垣
袖無
袖乞
袖畳
袖摺
袖褄
袖手
袖搦