“そでびょうぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
袖屏風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれにも尋ぬる物の体が一目には見出し難いものですから、ややもすれば消えなんとする手燭を袖屏風そでびょうぶにして、また一足、また一足、怖い人穴の中へ忍び入るような足どりも
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
千浪は、慌てて、提灯の明りへ袖屏風そでびょうぶをかざした。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこでつぼめて、逆上のぼせるばかりの日射ひざしけつつ、袖屏風そでびょうぶするごとく、あやしいと見た羽目の方へ、袱紗ふくさづつみを頬にかざして、しずかに通る褄はずれ、末濃すそごに藤の咲くかと見えつつ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)