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袁紹
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えんしょう
ふりがな文庫
“
袁紹
(
えんしょう
)” の例文
皇帝の位を
僭
(
せん
)
していた
袁術
(
えんじゅつ
)
が、兄の
袁紹
(
えんしょう
)
と合体して、伝国の玉璽を河北へ持ちゆかんとしているのを、半途にて討たんがためである。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他の一つは三国時代の
袁紹
(
えんしょう
)
の部将の
顔良
(
がんりょう
)
を祀ったもので、これもその由来は想像しかねるが、土地の者が
祷
(
いの
)
るとすこぶる霊験があるというので、甚だ信仰されている。
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
敵の
袁紹
(
えんしょう
)
は、
捲土重来
(
けんどちょうらい
)
して、四州三十万の兵を催し、ふたたび
倉亭
(
そうてい
)
(山東省陽谷県境)のあたりまで進出してきたと早くも聞えた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さきに都を落ちて、
反董卓
(
はんとうたく
)
の態度を明らかにし、中央から惑星視されていた
渤海
(
ぼっかい
)
の太守
袁紹
(
えんしょう
)
の手もとへも、曹操の
檄
(
げき
)
がやがて届いてきた。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「以前は、
袁紹
(
えんしょう
)
の
従事
(
じゅうじ
)
として仕えていましたが、天子のご還幸を聞いて、洛陽へ馳せのぼり、
菲才
(
ひさい
)
をもって、朝に出仕いたしております」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「いや、張飛や関羽などという雑兵に負けて逃げるようでは、呂布の首の値打ちも、もう以前のようにはない」と、
袁紹
(
えんしょう
)
は大きく笑った。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冀北
(
きほく
)
の強国、
袁紹
(
えんしょう
)
が亡びてから今年九年目、
人文
(
じんぶん
)
すべて
革
(
あらた
)
まったが、秋去れば冬、冬去れば春、四季の風物だけは変らなかった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁一門には、
袁紹
(
えんしょう
)
という大物がいることを忘れてはいけません。袁術とても、あの
寿春城
(
じゅしゅんじょう
)
に拠って、今河南第一の勢いです。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁紹
(
えんしょう
)
の臣
沮授
(
そじゅ
)
は、主君袁紹に
諫言
(
かんげん
)
して、かえって彼の怒りをかい、軍の監獄に投じられていたが、その夜、獄中に独坐して星を見ているうちに
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
異日、印を奪わん為、洛陽の帰途を
截
(
た
)
ち、公を苦しめたるものは
袁紹
(
えんしょう
)
の
謀事
(
はかりごと
)
なり。今また、劉表と議し、江東を襲って、公の地を
掠
(
かす
)
めんと
企
(
くわだ
)
つ。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黄河をわたり、河北の野遠く、
袁紹
(
えんしょう
)
の使いは、曹操から莫大な兵糧軍需品を、
蜿蜒
(
えんえん
)
数百頭の馬輛に積載して帰って行った。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
北雲の天は、相かわらず
晦
(
くら
)
い。
袁紹
(
えんしょう
)
は死し、
曹操
(
そうそう
)
の威は
震雷
(
しんらい
)
している。——が、果たして、旧土の亡民は、心からその威に服しているかどうか。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かくて、風浪のやや鎮まるのを待つうちに、もと
袁紹
(
えんしょう
)
の大将で、いまは曹操に仕えている
燕
(
えん
)
の人、
焦触
(
しょうしょく
)
、
張南
(
ちょうなん
)
のふたりが
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黄河沿岸の春も熟し、その後
袁紹
(
えんしょう
)
の河北軍は、地の利をあらためて、陽武(河南省・原陽附近)の要害へ拠陣を移した。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところへまた、折も折、河北の
袁紹
(
えんしょう
)
からも、同じような目的のもとに、特使が来て、袁紹の書簡を襄城にもたらした。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
董卓
(
とうたく
)
の変このかた、大小の豪傑は、実に数えきれぬほど、輩出しております。わけても河北の
袁紹
(
えんしょう
)
などは、そのうちでも強大な最有力であったでしょう。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
予や、この一剣をもって、若年、
黄巾
(
こうきん
)
の賊をやぶり、
呂布
(
りょふ
)
をころし、
袁術
(
えんじゅつ
)
を亡ぼし、さらに
袁紹
(
えんしょう
)
を平げて、深く
朔北
(
さくほく
)
に軍馬をすすめ、ひるがえって遼東を定む。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それは、私にお
質
(
ただ
)
しあるよりは、さきに亡んだ
袁紹
(
えんしょう
)
だの
劉表
(
りゅうひょう
)
などがよいお手本ではありませんか」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「我に
背
(
そむ
)
いた
袁紹
(
えんしょう
)
は、必ずや夜のうちに、本国冀州へさして逃げて帰る心にちがいない。彼にも兵力があるから油断はするな。すぐ精兵を率いて追い討ちに打って取れ」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帝をはじめ、茫然、疑い怖れているばかりだったが、時に
袁紹
(
えんしょう
)
あって、
鹵簿
(
ろぼ
)
の前へ馬をすすめ
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
母は、
甄氏
(
しんし
)
の
女
(
むすめ
)
である。傾国の美人であるといわれて、初め
袁紹
(
えんしょう
)
の二男
袁煕
(
えんき
)
の夫人となったがそれを攻め破ったときから、曹丕の室に入り、後、太子曹叡を生んだのであった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分は
袁紹
(
えんしょう
)
、劉表を
討平
(
とうへい
)
し、身は宰相の重きにあるといえ、或いは疑いを抱いて、曹操も天下を
纂奪
(
さんだつ
)
する野心があるのでないかなどという者があるかもしれぬが、われ少年の日
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「新帝万歳」の声が、喪の
禁苑
(
きんえん
)
をゆるがすと共に、
御林軍
(
ぎょりんぐん
)
(近衛兵)を指揮する
袁紹
(
えんしょう
)
は
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「敵か」と、徐晃、張遼などが、ふたたび苦戦を覚悟して物見させると、それはもと、
袁紹
(
えんしょう
)
の部下で、後、曹操に降り、久しく北国の一地方に
屈踞
(
くっきょ
)
していた
馬延
(
ばえん
)
と
張顗
(
ちょうぎ
)
のふたりだった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁紹
(
えんしょう
)
と戦ったとき、袁紹のために
檄文
(
げきぶん
)
を作った
陳琳
(
ちんりん
)
が、その文中に操をさして
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁
部首:⾐
10画
紹
常用漢字
中学
部首:⽷
11画
“袁”で始まる語句
袁
袁術
袁世凱
袁彦道
袁祁
袁煕
袁譚
袁珙
袁尚
袁祁王