“冀北”の読み方と例文
読み方割合
きほく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冀北きほくの強国、袁紹えんしょうが亡びてから今年九年目、人文じんぶんすべてあらたまったが、秋去れば冬、冬去れば春、四季の風物だけは変らなかった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、伯楽でなければ千里の駿足を冀北きほくの野から拾い出せない。凡眼には名家の手に成る絶大の大作も反古紙と同様である。
秩父のおもいで (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「予、さきに、天子に奏して、汝を冀北きほく大将軍に封じ、よく河北の治安を申しつけあるに、みずから、叛乱はんらんの兵をうごかすは、そも、何事か」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)