“甄氏”の読み方と例文
読み方割合
しんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、曹叡にも、一面の薄幸はつきまとった。母の甄氏しんしちょうはようやくせて、郭貴妃かつきひに父曹丕そうひの愛が移って行ったためである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これにもとづいて、三重臣は、曹叡そうえいを後主と仰ぎ、また曹丕に文帝とおくりなし、先母后せんぼこう甄氏しんしには、文昭皇后の称号を奉った。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母は、甄氏しんしむすめである。傾国の美人であるといわれて、初め袁紹えんしょうの二男袁煕えんきの夫人となったがそれを攻め破ったときから、曹丕の室に入り、後、太子曹叡を生んだのであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)