行動こうどう)” の例文
それゆゑ二階にかいあるひ三階さんがい居合ゐあはせたひとが、階下かいかとほることの危險きけんおかしてまで屋外おくがいさうとする不見識ふけんしき行動こうどう排斥はいせきすべきである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そのさい小櫻姫こざくらひめがいかなる行動こうどうたかは、歴史れきし口碑こうひうえではあまりあきららかでないが、彼女自身かのじょじしん通信つうしんによれば、落城後らくじょうごもなくやまいにかかり、油壺あぶらつぼ南岸なんがん
かれが行動こうどう確信かくしんあるがごとくにして、その確信かくしんそこがぬけているところ、かれが変人たるゆえんではあるが、しかしながらかれは確信かくしんという自覚じかくがあるかどうか
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ところでこのペンギンは年に一回卵を生み、親がこれを抱いてあたためる。しかし親たちは抱きつつ行動こうどうしなければならぬ。しかもまた抱くにふさわしい腕も胸もととのっていないのだ。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
すなは人命じんめい損失そんしつ實際じつさい幾倍いくばいし、財産ざいさん損失そんしつ幾十倍いくじゆうばいにもおよんだであらう。じつにその村民そんみん行動こうどう震災しんさいたいしてわれ/\の理想りそうとするところ實行じつこうしたものといへる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
前後左右ぜんごさゆう係累者けいるいしゃはまといついてる。なにをひとつするにも、自分のみを標準ひょうじゅんとして動くことはできぬ。とうてい社会組織しゃかいそしき上の一分子ぶんしであるから、いかなる場合ばあいにも絶対ぜったい単独たんどく行動こうどうはゆるされない。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
じつにこれ義勇ぎゆう行動こうどうはそれが少年しようねんによつてなされたゞけに殊更ことさらたのもしくおもはれるではないか。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)