よし)” の例文
新字:
きに病氣びやうきとばかりおもひぬれば、よしらうかぎりもなくいたましくて、醫者いしやにかゝれの、くすりめのと悋氣りんきわすれて此事このことこゝろつくしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うすらさびしきやうものおもはしげにて、いづ華族くわぞくであらうお化粧つくり濃厚こつてりだとよしらうふりかへりてふをみゝにもれぬらしきさまにて、れとうちながめたゞ悄然しよんぼりとしてあるにらうこゝろならず
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さきくるまかへりますとちからなさゝうにしほれてへは、れはとよしらうあんはじめて、一人ひとりではなに面白おもしろくはい、又來またくるとして今日けふめにせうと美尾みをがいふまゝやさしう同意どういしてれるうれしさも
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)