トップ
>
臀餅
>
しりもち
ふりがな文庫
“
臀餅
(
しりもち
)” の例文
あゝ、おさだ迄かと思うとペタ/\と
臀餅
(
しりもち
)
を
搗
(
つ
)
いて、ただ夢のような心持で、
呆然
(
ぼんやり
)
として四辺を見まわし、
頓
(
やが
)
て気が付いたと見えて
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
不意
(
ふい
)
の
出来事
(
できごと
)
に、
女房
(
にょうぼう
)
は
思
(
おも
)
わずキャッ! と
叫
(
さけ
)
んで、
地面
(
じべた
)
に
臀餅
(
しりもち
)
をついて
了
(
しま
)
いましたが、その
頃
(
ころ
)
の
人間
(
にんげん
)
は
現今
(
いま
)
の
人間
(
にんげん
)
とは
異
(
ちが
)
いまして、
少
(
すこ
)
しは
神
(
かみ
)
ごころがございますから
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼は喪心したようにぐらぐらとよろめいて
其処
(
そこ
)
にある
椅子
(
いす
)
の上に
臀餅
(
しりもち
)
をついた。
途上
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と
臀餅
(
しりもち
)
をつく
筈
(
はず
)
です、其の下にあったのは
押切
(
おしぎり
)
と云う物で、土踏まずの処を深く切込みましたから、新五郎ももう是までと覚悟しました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そして、二三歩足を運んだところで、どしんと
臀餅
(
しりもち
)
をついてしまった。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
鼻の先へ怪しいものが出ればアッと云って
臀餅
(
しりもち
)
をつくのは、やっぱり神経が
些
(
ち
)
と怪しいのでございましょう。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
我が泉氏ははつと云つてピタリと
臀餅
(
しりもち
)
を
舂
(
つ
)
くやうにすわつた。
泉先生と私
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
すると雨で
粘土
(
ねばつち
)
が滑るから、ズルリ滑って落ちると、ボサッカの脇の処へズデンドウと
臀餅
(
しりもち
)
を搗きまする、とボサッカの中から
頬冠
(
ほゝかぶり
)
をした奴がニョコリと立った。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
我が泉氏ははつと云つてピタリと
臀餅
(
しりもち
)
を
舂
(
つ
)
くやうにすわつた。
青春物語:02 青春物語
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
どんと山之助が
臀餅
(
しりもち
)
をついたなり起上る事が出来ません、山之助が斬られたのを見るとお繼が
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
新刀
(
あらみ
)
を抜放し、やり
過
(
すご
)
した小野庄左衞門の
後
(
うしろ
)
からプツーリッと剣客先生が斬りますと、右の肩から胴の処まで斬り込み、
臀餅
(
しりもち
)
をついたが、小野庄左衞門、残念と思いまして脇差に手を掛けたばかり
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云いながらひょろ/\と
踉
(
よろ
)
けてハタと
臀餅
(
しりもち
)
を
搗
(
つ
)
き、
漸
(
ようや
)
く起き
上
(
あが
)
って
額
(
ひたい
)
で
睨
(
にら
)
み、いきなり
拳骨
(
げんこつ
)
を
振
(
ふる
)
い
丁々
(
ちょう/\
)
と打たれて、中間は酒の
科
(
とが
)
と
堪忍
(
かんにん
)
して逆らわず、大地に手を突き
首
(
こうべ
)
を下げて、
頻
(
しき
)
りに
詫
(
わ
)
びても
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
臀
漢検1級
部首:⾁
17画
餅
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
“臀”で始まる語句
臀
臀部
臀込
臀肉
臀端折
臀後
臀拭
臀革
臀見鬼人