腕白者わんぱくもの)” の例文
其処そこ平日着ふだんぎのまま飛込んだのが、町内の腕白者わんぱくもの男おんなで通るお園であった。自分も一段語りたいといった。人々は面白がって子供にからかって
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
学校における成績も中等で、同級生のうち、彼よりもすぐれた少年はいくらもいた。また彼はかなりの腕白者わんぱくもので、僕らといっしょにずいぶんあばれたものである。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そういうことでしたら、このとおりの腕白者わんぱくものでございますが、どうぞよろしくおねがもうします。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
さなきだに犯罪はんざいや自殺多き夏の季節に、一万四千の腕白者わんぱくものが大都会の一堂に会合したことであり、群集心理の特徴とくちょうとして逆上ぎゃくじょうしやすき時、出席者のうちの大多数は、自称じしょう政治家
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
腕白者わんぱくものの輝方氏は近所のはなたらしと一緒に、いつも盗みに出掛けたものだつた。
僕かね、僕だってうんとあるのさ、けれども何分貧乏とひまがないから、篤行とっこうの君子を気取ってねこと首っきしているのだ。子供の時分には腕白者わんぱくものでけんかがすきで、よくアバレ者としかられた。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかるに六蔵はなかなかの腕白者わんぱくもので、いたずらをするときはずいぶん人を驚かすことがあるのです。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ひとりいてるといへば至極しごく温順おとなしくきこえるが、其癖そのくせ自分じぶんほど腕白者わんぱくもの同級生どうきふせいうちにないばかりか、校長かうちやうあまして數々しば/\退校たいかうもつおどしたのでも全校ぜんかうだい一といふことがわかる。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
独で画を書いているといえば至極温順おとなしく聞えるが、そのくせ自分ほど腕白者わんぱくものは同級生のうちにないばかりか、校長が持て余して数々しばしば退校をもっおどしたのでも全校第一ということが分る。
画の悲み (新字新仮名) / 国木田独歩(著)