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美貌
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びばう
ふりがな文庫
“
美貌
(
びばう
)” の例文
横顔などは丁度トランプの王様などに見るやうな、クラシックな
美貌
(
びばう
)
の線がなめらかに其の額へと上つてゐた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
藝人の
愛嬌
(
あいけう
)
で前髮は立てて居りますが、もう二十二三にもなるでせうか、恐ろしい
美貌
(
びばう
)
で、引締つた
細顎
(
ほそあご
)
、長い眼、ふくよかな顎、
華奢
(
きやしや
)
にさへ見える恰好など
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼女が以前は綺麗だつたとはとても考へられないが、でも若しかしたら彼女には
美貌
(
びばう
)
をもつてゐない不足を
償
(
つぐな
)
ふやうな獨創性や性格の力があるのかも知れない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
長
(
たけ
)
なる髪をうしろに結びて、
旧
(
ふ
)
りたる
衣
(
きぬ
)
に
軟
(
な
)
へたる帯、やつれたりとも
美貌
(
びばう
)
とは
誰
(
た
)
が目にも許すべし。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
掛
(
かけ
)
て
上
(
あげ
)
なと言れてハイと答へなし
勝手口
(
かつてぐち
)
より立出るは娘なる
可
(
べ
)
し
年齡
(
としのころ
)
まだ十七か十八
公
(
こう
)
松
(
まつ
)
の常磐の
色
(
いろ
)
深
(
ふか
)
き緑の髮は
油氣
(
あぶらけ
)
も拔れど
脱
(
ぬけ
)
ぬ
天然
(
てんねん
)
の
美貌
(
びばう
)
は彌生の花にも増り又
中秋
(
なかあき
)
の
新月
(
にひづき
)
にも
劣
(
おとら
)
ぬ程なる一個の
佳人
(
かじん
)
身には
栲
(
たへ
)
なる
針目衣
(
はりめぎぬ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
長
(
たけ
)
なる
髮
(
かみ
)
をうしろに
結
(
むす
)
びて、
古
(
ふり
)
たる
衣
(
きぬ
)
になえたる
帶
(
おび
)
、
窶
(
やつ
)
れたりとも
美貌
(
びばう
)
とは
誰
(
た
)
が
目
(
め
)
にも
許
(
ゆる
)
すべし、あはれ
果敢
(
はか
)
なき
塵塚
(
ちりづか
)
の
中
(
なか
)
に
運命
(
うんめい
)
を
持
(
も
)
てりとも、
汚
(
きたな
)
き
垢
(
よご
)
れは
蒙
(
かうむ
)
らじと
思
(
おも
)
へる
身
(
み
)
の
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
兩國に小屋を掛けて、江戸開府以來最初の
輕業
(
かるわざ
)
といふものを見せた振袖源太。前髮立の素晴らしい
美貌
(
びばう
)
と、水際立つた
鮮
(
あざ
)
やかな藝當に、すつかり江戸ツ子の人氣を掴んでしまひました。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“美貌”の意味
《名詞》
美しい容貌。
(出典:Wiktionary)
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
貌
常用漢字
中学
部首:⾘
14画
“美貌”で始まる語句
美貌家