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罪滅
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つみほろぼ
ふりがな文庫
“
罪滅
(
つみほろぼ
)” の例文
高柳君はこんなところになるとすこぶる勇気に
乏
(
とぼ
)
しい。謝罪かたがた尋ねはしたが、いよいよと云う段になると
少々怖
(
こわ
)
くて
罪滅
(
つみほろぼ
)
しが出来かねる。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あはれげな歌を歌ひ、鈴振鳴らし、長途の艱難を修行の
生命
(
いのち
)
にして、日に焼けて
罪滅
(
つみほろぼ
)
し顔な巡礼の親子もあつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
この方面においては民間伝承の会はまだ
無識
(
むしき
)
であり、かつ怠慢であったことが明らかになったから、
罪滅
(
つみほろぼ
)
しのためにその資料を整理して、同志諸君に報じ
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
前世の約束ごとゝ思いましたから、
家
(
うち
)
を仕舞っておい
笈
(
ずる
)
を掛け、
罪滅
(
つみほろぼ
)
しのために西国三十三番の札所を廻りましたのは、ひょッと面目ないと思って田舎にでも
匿
(
かく
)
れてゝ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
成し
罪滅
(
つみほろぼ
)
しと自分の身には
榮耀
(
ええう
)
は止め人に
施
(
ほどこ
)
す事
而已
(
のみ
)
爲
(
な
)
す故受取金も多けれども夫故
困
(
こま
)
る我が
身上
(
しんしやう
)
現在
(
げんざい
)
弟
(
おとゝ
)
が外成ぬ年貢の金に差支へ
手風
(
てかぜ
)
も
厭
(
いと
)
うて
育
(
そだ
)
てし娘を苦界へ沈める急場の難儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
遂に夜な/\恐しき夢に襲はれ候やうに相なり候間、せめて
罪滅
(
つみほろぼ
)
しにと、慶蔵の墓のみならず、往年
溜池
(
ためいけ
)
にて
絞殺
(
しめころ
)
し候浄光寺の
所化
(
しょけ
)
得念
(
とくねん
)
が墓をも、立派に建て、厚く
供養
(
くよう
)
は致し候へども
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
是には何か
能々
(
よく/\
)
の訳があって殺したという
廉
(
かど
)
で、お前さんに
甚
(
ひど
)
く難儀もかゝるまいと思う、
然
(
そ
)
うして出家を
遂
(
と
)
げ、息子さんの為に四国西国を遍歴して、其の
罪滅
(
つみほろぼ
)
しをせんければ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
世間と切り離された私が、始めて自分から手を出して、幾分でも
善
(
い
)
い事をしたという自覚を得たのはこの時でした。私は
罪滅
(
つみほろぼ
)
しとでも名づけなければならない、一種の気分に支配されていたのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
柳「だッてお前さん、現在我子と知れたのに
打棄
(
うっちゃ
)
って置くことは出来ませんから、名告らないまでも彼を棄てた
罪滅
(
つみほろぼ
)
しに、
彼
(
あ
)
のくらいの事はしてやらなければ
今日様
(
こんにちさま
)
へ済みません」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の節は若い時分の
罪滅
(
つみほろぼ
)
しと思い、自分に余計な物でもあると困る人にやって仕舞うくらいだから、何も物は欲しくありません、村の衆が時々畠の物なぞを提げて来てくれるから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
罪
常用漢字
小5
部首:⽹
13画
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“罪”で始まる語句
罪
罪人
罪業
罪科
罪障
罪悪
罪惡
罪咎
罪亡
罪深