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給仕
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ボーイ
ふりがな文庫
“
給仕
(
ボーイ
)” の例文
それで彼は、彼のめちゃな言葉を聞いて
給仕
(
ボーイ
)
が
嘲笑
(
ちょうしょう
)
的な様子をしたのを、ひどく気に病みながらも、
強
(
し
)
いて平気でいようとつとめた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それから白い亡霊……あれは例の支那人
給仕
(
ボーイ
)
が化けたのだが、あれがその記録を取外し、朝になって
彼
(
か
)
の三人の外人に給仕をする時
亡霊ホテル
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
給仕
(
ボーイ
)
頭くらいの者に入れ知恵されて持って来た話というのは、たかだか気位の高い妻の
讒訴
(
ざんそ
)
をして愚痴を
零
(
こぼ
)
すくらいのものだろうと
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
糊
(
のり
)
のついた真白い、
上衣
(
うわぎ
)
の
丈
(
たけ
)
の短い服を着た
給仕
(
ボーイ
)
が、「とも」のサロンに、ビール、果物、洋酒のコップを持って、忙しく往き来していた。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
すると勝手の
上
(
あが
)
り
口
(
くち
)
の方から、
給仕
(
ボーイ
)
が白い皿を二つ持って入って来て、それを古いのと引き
更
(
か
)
えに、二人の前へ置いて行った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
そしてスープが出た後でようやく、頸飾をつけた女中なり、ダブダブの上衣を著た
給仕
(
ボーイ
)
なりが、永年その家に伝わる燭台に脂蝋燭をつけて持って来る頃
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「こら、その
給仕
(
ボーイ
)
、そこにいちゃいかん!
料理番
(
コック
)
のところへ行って何か手伝いをしろ。」と
呶鳴
(
どな
)
った。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
東亜局長が
扉
(
ドア
)
に手をかけてひっぱろうとすると、扉はひとりでに開いて入口でばったり
給仕
(
ボーイ
)
にあった。彼は、あわててお
叩頭
(
じぎ
)
をして、盆に乗せた名刺を差し出した。
鉄の規律
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
「じゃ誰よ、そこにいんのは? さっきから、かさこそ音をさせていて、
給仕
(
ボーイ
)
?」
一週一夜物語
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
山木は慌しく踏絵の袖を引き、キョトキョトと
給仕
(
ボーイ
)
のいる方をぬすみみながら
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
伊藤青年は倒れている
給仕
(
ボーイ
)
(それは実は支那人であった)の脾腹をひとつ、がんと蹴っておいて、物置部屋の方へ駈けだした。
亡霊ホテル
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
頤紐
(
あごひも
)
金釦
(
きんボタン
)
の
給仕
(
ボーイ
)
に
刺
(
し
)
を通じさせるとはたして私の予感どおり、「唯今大使館のお客が見えているものですから、しばらくお待ちを願います」
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
向
(
むこう
)
の
棚
(
たな
)
に載せた誰やらの帽子が、傾いたまま、山高の
頂
(
いただき
)
を
顫
(
ふる
)
わせている。
給仕
(
ボーイ
)
が時々室内を抜ける。大抵の乗客は向い合せに顔と顔を見守っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
実際、その言葉がおわらぬうちに、
給仕
(
ボーイ
)
が捜査課宛の電報をもってきた。
鉄の規律
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
給仕
(
ボーイ
)
が出てきた。サロンの中は煙草の煙でムンムンしていた。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
不思議なことがあるもんだと思っているとやがて酒のお代りと同時に
給仕
(
ボーイ
)
がはたして、パーズレイの名刺を取り次いできた。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
伊藤青年はネクタイを結びながら、
給仕
(
ボーイ
)
の支度する
珈琲
(
コーヒー
)
の
卓子
(
テーブル
)
に向って掛けた。——あまり機嫌の好い顔つきではない。
亡霊ホテル
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
敬太郎は早く勘定を済ましておくに
若
(
し
)
くはないという気になって、早速
給仕
(
ボーイ
)
を呼んでビルを請求した。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ただ覚えているのはいつものように守衛たちが……
昇降機
(
エレベーター
)
の
娘
(
ガール
)
たちが……使い走りの
給仕
(
ボーイ
)
たちが……そしてここへ来るまでの幾つかの階段や廊下で
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
白服の
給仕
(
ボーイ
)
が彼を案内すべく上り口に立っているのに気がついた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ついに
事務長
(
パーサー
)
らしい
制服
(
ユニフォーム
)
の上級士官が現れて、その取り
做
(
な
)
しで船の
給仕
(
ボーイ
)
が私たちの携えてきた贈物一切を両腕に抱えて、ひとまず船長室まで
搬
(
はこ
)
んで行った。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「うん。——
給仕
(
ボーイ
)
紅茶を持って来い」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「よろしい、ここへ通してくれ」と私は新聞を下に置いたが、
給仕
(
ボーイ
)
に案内されてはいって来た男を見ると、さすがに
呀
(
あ
)
っと心の中で叫ばずにはいられなかった。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
外国船の
給仕
(
ボーイ
)
に売られて……が、船の待遇が悪くて虐待されるのであっちへ着きこっちで積荷して、流れ流れてアドリア海のスプリトという、小さな港で木材を積み込んだ時に、到頭脱走して
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
“給仕”の意味
《名詞》
給仕(きゅうじ)
食事の場で飲食の世話をすること。その人。
(古)会社などで雑用をする人。
(出典:Wiktionary)
“給仕”の解説
給仕(きゅうじ)は、食事時にそばに控えて、飲食物をテーブルに出すなど飲食の世話をすることである。また、給仕人(給仕をする人)のことも給仕と呼ぶ。
飲食店では従業員(ウェイター等)が、家庭などでは使用人がおこなう。
広義には、食事に限らず、雑用を任されることを意味する。
(出典:Wikipedia)
給
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“給仕”で始まる語句
給仕人
給仕女
給仕頭
給仕服
給仕男
給仕君
給仕役
給仕盆
給仕長
給仕人共