トップ
>
神祇
>
じんぎ
ふりがな文庫
“
神祇
(
じんぎ
)” の例文
熊野牛王
(
くまのごおう
)
の誓紙には、日本国中の大小
神祇
(
じんぎ
)
、
八幡大菩薩
(
はちまんだいぼさつ
)
、
愛宕山権現
(
あたごやまごんげん
)
、ところの氏神にも、
違背
(
いはい
)
あれば御罰を
蒙
(
こうむ
)
らんと明記してある。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神祇
(
じんぎ
)
の歌といえば千代の八千代のと
定文句
(
きまりもんく
)
を並ぶるが常なるにこの歌はすっぱりと言いはなしたるなかなかに神の御心にかなうべく覚え候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
無季の句のうちに
神祇
(
じんぎ
)
、
釈教
(
しゃっきょう
)
、恋、無常、疾病、
羈旅
(
きりょ
)
等があって、人間生活を縦横に謡うが、それを
点綴
(
てんてい
)
して季の句が過半数を占めておる。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
半蔵は半蔵で、『
神祇
(
じんぎ
)
宝典』や『
類聚日本紀
(
るいじゅうにほんぎ
)
』などをえらんだ源敬公以来の尾張藩主であるということが、彼の心をよろこばせたのであった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
長、短、長短、合計三十六本の線が春夏秋冬
神祇
(
じんぎ
)
釈教
(
しゃっきょう
)
恋
(
こい
)
無常
(
むじょう
)
を座標とする多次元空間に、一つの曲折線を描き出す。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
物名や大歌所御歌などは後ではなくなったり、
神祇
(
じんぎ
)
・
釈教
(
しゃっきょう
)
の部が立てられたりしたが、四季・恋・雑の三大部は『古今集』この方、勅撰集の根幹となった。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
詳しいことは屋敷へ来た折に云ひませうが、武士たるものが町奴とかの真似をして、白柄組の
神祇
(
じんぎ
)
組のと、名を聞くさへも
苦々
(
にが/\
)
しい。喧嘩がなんで面白からう。
番町皿屋敷
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
式亭三馬
(
しきていさんば
)
が何年か前に出版した滑稽本の中で、「
神祇
(
じんぎ
)
、
釈教
(
しやくけう
)
、恋、無常、みないりごみの
浮世風呂
(
うきよぶろ
)
」
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
勅使、祭主
神祇
(
じんぎ
)
の
権大副大中臣定高
(
ごんのたいふおおなかとみのさだたか
)
は、近江国
甲賀
(
こうが
)
で病を得、伊勢の離宮につくと間もなく死んだ。
現代語訳 平家物語:06 第六巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
御親
(
おんみずか
)
ら国内の主要なる
神祇
(
じんぎ
)
を御祭りなされる式典として、疑う者もなかったようだが、もしそれならば是は朝廷の御事業であって、個々の稲耕作者たちの問題でなく、嘗の祭の一般共通性などは
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今、どこの路地で無頼漢が
神祇
(
じんぎ
)
の礼を交していたとか、或は向の川岸で怪し気な女に
袖
(
そで
)
を
牽
(
ひ
)
かれたとか、
曾
(
かつ
)
てどこそこの店にいた女給が今はどこそこの
女主人
(
おんなあるじ
)
になっているとか云う
類
(
たぐい
)
のはなしである。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
神祇
(
じんぎ
)
の歌といへば千代の八千代のと
定文句
(
きまりもんく
)
を並ぶるが常なるにこの歌はすつぱりと言ひはなしたる、なかなかに神の
御心
(
みこころ
)
にかなふべく覚え候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
右の条々、もし偽りこれあるにおいては、日本国大小の
神祇
(
じんぎ
)
、殊に八
幡
(
まん
)
大菩薩
(
だいぼさつ
)
、
愛宕白山摩利支尊天
(
あたごはくさんまりしそんてん
)
、べつして
氏神
(
うぢがみ
)
の御罰、
深重
(
しんちよう
)
罷
(
まか
)
りかうむるべきもの也。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここでは
神祇
(
じんぎ
)
釈教恋無常の活躍は許されない。テンポで言えばまずアンダンテのような心持ちである。
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
連句の変化を豊富にし、抑揚を自在にし、序破急の構成を可能ならしむるために
神祇
(
じんぎ
)
釈教恋無常が適当に配布される。そうして「
雑
(
ぞう
)
の句」が季題の句と同等もしくは以上に活躍する。
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
天地の
神祇
(
じんぎ
)
に誓って、自分らの目的は、他人にもらすまいと約していますので、それが何かは、たとえ沢庵様であろうと、語るわけに参りませんが、お師匠さまの武蔵様が、宝蔵破りの
冤罪
(
えんざい
)
をきて
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“神祇”の意味
《名詞》
神祇(じんぎ)
天の神(天神)と地の神(地祇)。
(出典:Wiktionary)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
祇
漢検準1級
部首:⽰
9画
“神祇”で始まる語句
神祇官
神祇局
神祇組
神祇令
神祇伯
神祇省
神祇職
神祇部
神祇門
神祇院