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祝
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いわひ
さて
夫よりは、
紀元節の
祝賀と、
此大なる
成功の
祝とで
沸くが
如き
騷ぎ、
夜になると、
兼て
設けられたる
海岸の
陣屋で
大祝賀會が
始まつた。
其塲の
盛况は
筆にも
言葉にも
盡されない。
二名の
水兵は
仲間の
一群に
追廻はされて、
憘々と
叫びながら
逃廻つた。それは「
命拾ひのお
祝」に、
拳骨が
一つ
宛振舞はれるので『
之は
堪らぬ』と
逃げ
出す
次第だ。
勿論戯謔だが
隨分迷惑な
事だ。