眞實ほんと)” の例文
新字:真実
彼は迂濶にも「日本橋」の出版の豫告を知らなかつたので、菊判帙入の美本を手に取上げる迄は、それが眞實ほんとに泉先生の新作であるかどうかを疑つた。
貝殻追放:011 購書美談 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
其入口そのいりくちにはぴか/\した眞鍮しんちゆう表札へうさつに『山野兎やまのうさぎ』と其名そのなりつけてありました、あいちやんはこゑもかけずに二かいあがりました、眞實ほんと梅子うめこさんにつて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『法螺ぢやない。眞實ほんとの事だ。少くとも夢の中の事實だ。それで君、ニコライの會堂の屋根を冠つた俳優が、何十億の看客を導いて花道から案内して行くんだ。』
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
まへ怠惰屋なまけや第一等だいゝつとうにならうと眞實ほんとおもふならラクダルさんのところつれかう。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
凧の絲の鋭い上にも鋭いやうに瀝青チヤンの製造に餘念もなかつた時、彼女かれは恐ろしさうに入つて來た、さうして顫へてる私に、Tonka John. おまへのおつかさんは眞實ほんとのお母さんかろ
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
『さァたまちやん、眞實ほんとことをおひ、おまへこれまでに蝙蝠かうもりべたことがあるかい?』と一生懸命しやうけんめいになつてつてますと、きふに、がさッ!/\!といふおとがして
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『嘘でねえでヤ。俺ア眞實ほんとに、うなアせえ承知してえれば、夫婦いつしよになりてえど思つてるのに。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
第一文章がうまい上に、知らない人が讀むと如何にも眞實ほんとらしく思はれる程無理が無く運んでゐて、此種の記事にはつきものの誇張を避けたところなどは、嘘詐うそいつはりの記事では黒人くろうとに違ひない。
御免なさいよ、眞實ほんとに坊樣は私の泣くのを
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
眞實ほんとのおつかさんが、ほかにある。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
『小高に花助と三人でしたが、何故お出にならないだらうツて、眞實ほんとに心配してましたよ。』
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
その爲めには、「第一毒茶を勸めたといふのは眞實ほんとだらうか嘘だらうか」
... 見て居てもつまりません。……私坊樣が來て下さつたので弟に會つたやうな氣が致しました。坊樣も御達者で早く大きくなつてえらい方になるのですよ」とおろ/\聲で言つて「徳さん眞實ほんとに餘り遲くなるとおうちに惡いから早く坊樣を ...
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(どれが眞實ほんとのことやら)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
アレは、新田さん、貴男あなたひそかに作つて生徒に歌はせたのだと云ふ事ですが、眞實ほんとですか。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『今度だましたら承知しませんよ。眞實ほんとですよ、ねえ野村さん。』と念を推した。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『あの源助さん、今朝の話ア眞實ほんとでごあんすよ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)