病症びやうしやう)” の例文
病症びやうしやう脊髓腦膜炎せきずゐなうまくえんとかいふ劇症げきしやうで、二三にち風邪かぜ氣味きみてゐたが、便所べんじよつたかへりに、あらはうとして、柄杓ひしやくつたまゝ卒倒そつたうしたなり
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かつ性來せいらい記憶力きおくりよくとぼしきは、此等これら病症びやうしやうためます/\その※退げんたいするをかんじ、治療法ちれうはふ苦心くしんせるときたま/\冷水浴れいすゐよくしてかみ祷願たうぐわんせばかなら功驗こうけんあるしとぐるひとあり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
心得居るやといふに今度はしかと心得候とこたへける然らば感應院病死びやうしせつは其方病症びやうしやうをばたしか見留みとめたるやと申すに清兵衞答て感應院の病症は大食滯だいしよくたいに候去ながらわたくし事は病症びやうしやう見屆みとゞけの醫には候はず病氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)