特殊とくしゆ)” の例文
そのうへ個人こじんには特殊とくしゆ性癖せいへきがあつて、所謂いはゆるきらひがあり、かふこのところおつきらところであり、所謂いはゆるたでむしきである。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
またたに濕地しつちや、たき湖沼こしよう附近ふきんには、特殊とくしゆ草木そうもくがしげり、高原こうげんにはそこにのみそだ植物しよくぶつがはえてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
日本書紀にほんしよきに七年夏四月乙未朔辛酉、地動、舍屋悉破、則令四方俾祭地震神とあるが、地震神ぢしんかみといふ特殊とくしゆかみられてゐない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
すくなくとも日本建築にほんけんちく古來こらい地震ぢしん考慮かうりよなかくはへ、材料ざいれう構造こうさう工風くふうらし、つひ特殊とくしゆ耐震的樣式手法たいしんてきやうしきしゆはふ大成たいせいしたと推測すゐそくするひとすくなくないやうである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
建築けんちく耐震的考慮たいしんてきかうりよくはふるとは、地震ぢしん現象げんしやう考究かうきうして、材料ざいれう構造こうざう特殊とくしゆ改善かいぜんくはふることで、これは餘程よほど人智じんち發達はつたつし、社會しやくわい進歩しんぽしてからのことである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)